W杯最終予選、初戦の対UAEで日本惜敗

記事No.049(記事一覧

記事カテゴリ:サッカー

投稿日:2016年9月1日

2018年FIFAワールドカップロシアのアジア最終予選、初戦である対UAE戦が9月1日にさいたまスタジアムで行われた。

結果は、日本1 - 2UAEで、日本が逆転負けを喫した。

試合は、終始日本のペースであった。日本はやりたいことが全てできているような感じだったし、相手のUAEの選手間の距離も広く、日本側は効果的なパスを多く成功させていた。裏へのパスも効果的に決めていた。

特に試合の序盤は、日本が圧倒的な強さを見せつけ、そんな中12分に日本が本田圭佑のヘディングで先取点を取った。

しかしその後、20分にペナルティエリアの手前でUAEがFKを獲得。これをアハメド・ハリルがゴール右ギリギリに決める。シュートはかなり威力があり、GKの西川の手を弾いてゴールへねじ込まれた。

この時点では、試合は同点であり、試合は日本が依然支配していたため、日本が勝ち越すチャンスは十分にあった。

しかし、後半52分に、長谷部誠(だったと思う)が自陣のペナルティエリア手前で不用意にボールを奪われると、イスマイル・アルハンマディがドリブルでエリア内に侵入。日本のDF3人に囲まれるも、ボールを渡さず、大島に足を引っかけられ転倒。UAE側にペナルティキックを献上し、これを決められてしまう。大島が足を引っかけてペナルティキックを与えてしまったことよりも、長谷部が不用意にボールを奪われてしまったことが悔やまれる。

このアルハンマディのプレーをもっと日本にやって欲しかった。日本のホームなのだから、ペナルティエリアでどんどん仕掛けるべきだ。失敗してもいいので。一人で相手陣内でボールをもらっても、仕掛けないで味方の選手ばかり探す場面が多すぎる。

その後、日本は清武に代えて宇佐美貴史、岡崎に代えて浅野拓磨を投入した。代わって入った二人は、持ち味を生かしたプレーが出来ていたが、試合をひっくり返すことはできなかった。

宇佐美がペナルティエリア内で相手DFに倒されたときは、ペナルティキックをくれても良かったと思ったが、主審の手は挙がらず。また、浅野が放ったシュートが相手GKに弾かれるシーンがあったが、ボールはゴールラインを割っていたのではないか、という際どいプレーだった。両シーンとも、日本にとって有利な判定にはならなかった。

本田は良いパフォーマンスを見せていたが、清武弘嗣はまあまあ、香川真司はあまり期待していたほどの活躍はできていなかったように思う。清武は、あとは足で合わせればゴールというシーンがあったが、変なテクニックを見せようとして失敗していたように見えた。日本は、もっとシンプルなプレーを心がけたほうが良いと思う。いつも思うけれど。

ハリルホジッチ監督の采配は良かったと思う。試合の組み立て方も良かったし、交代も良いタイミングで、適切な選手を交代させていたように思う。ただ、岡崎慎司はもうちょっと見たかったという気持ちもある。惜しいヘディングシュートもあった。岡崎よりも香川交代でも良かったのかも。

試合後のインタビューで、監督は審判の判定について怒りをぶちまけていたが、多くの観客・視聴者が同じ気持ちだろう。

大島は、この試合が代表戦初めてとのことだけれど、良い選手だと思う。ペナルティキックを与えたプレーは仕方がない。終盤で投入された原口も良かった。短い時間でそれなりにボールに触れることができた。

残念な結果になってしまったが、この借りはアウェーでの試合で返してほしい。とりあえず、次戦の対タイ戦の勝利に期待したい。

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