【スイス室内2016】錦織、デル・ポトロに初勝利で準決勝へ

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記事カテゴリ:テニス

投稿日:2016年10月29日

スイスのバーゼルで行われているスイス室内(スイス・インドア)で、錦織圭は準々決勝でフアン・マルティン・デル・ポトロと対戦。7-5, 6-4とストレートで勝利した。なお、錦織は、苦手としているデル・ポトロと5戦目にして初勝利となった。

デル・ポトロは錦織が苦手としている相手だったので心配だったけれど、終わってみればストレート勝ちと杞憂に終わった。

錦織のサーブは、デル・ポトロのそれと比べて、速度的には全く敵わない。デル・ポトロのセカンドサーブが錦織のファーストサーブと同じくらいなのだから、差は歴然。しかし、サーブは必ずしも速度が無ければ決まらないというものではないのは、この日の錦織が証明してくれた。

デル・ポトロ程の強烈なサーブではないが、この日の錦織のサーブは正確性が高い。コーナーを鋭く曲がって突く錦織のサーブに、デル・ポトロも反応しきれず、エースとなる場面が何度かあった。

ラリーでは、錦織がデル・ポトロを圧倒。2メートル近い身長を持つデル・ポトロは、サーブでは間違いなくその高い身長がアドバンテージとなっているものの、左右に振らされるとその身長がディスアドバンテージとなる。錦織にいいように左右に振られ続けたデル・ポトロは、体力をどんどん消耗していった。

第2セットの最後の方は、デル・ポトロのプレーに諦めの様子がうかがえた。たった1ゲームの差なのに、デル・ポトロにはその差が大きく感じたことだろう。

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