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錦織圭

日本の男子プロテニス選手。

身長は178cm。右利き。バックハンドは両手打ち。

子供時代・プロ前

・5歳でテニスを始める。

・14歳でアメリカに渡り、フロリダ州にあるIMGアカデミーに入学。

2008年

・デルレイビーチ・オープンでツアー初優勝を果たした。日本人男子でシングルスのツアーで優勝したのは、1992年に達成した松岡修造に続いて史上2人目

2014年

数年前に錦織圭を初めて見たときは、「これは日本男子テニス界にも楽しみな人材が現れた」と、かなり期待していた。しかし、その後、度重なるケガでトーナメントを勝ち進めない姿を見て、「これじゃ無理かもしれない」と半ばあきらめていた。

しかし、その後徐々に肉体的に強靭になっていき、ケガでトーナメントを棄権する頻度も減っていき、2014年にはなんとアジア出身の選手では初となるATPワールドツアー・ファイナル出場という快挙を成し遂げ、世界ランキング5位で2014年を終えた。

まさか、これほどの選手になるとは思っていなかったし、長らく低迷が続いていた日本の男子テニス界を鑑みれば信じられないことだった。

2015年

2014年の錦織の快挙はまさに日本全国に錦織フィーバーを巻き起こした。2015年も、去年の勢いそのままに、一時は世界ランキング4位まで上り詰めたが、最終的には8位に落ち着いた。

グランドスラム制覇はおあずけとなったが、ランキング10位以内のポジションを堅持できたのは、錦織がぽっと出の選手ではない、本当の実力を兼ね揃えた選手であることを物語っていると思う。

2016年

最初のメジャー大会である全豪は、4回戦でジョー=ウィルフリード・ツォンガを下し昨年の全仏のリベンジを果たしたものの、準々決勝でノバク・ジョコビッチに為す術もなく敗れた。もはやBIG4の一人ではなく、一強の存在となったジョコビッチには、まだ敵わない印象だ。

マイアミ・オープンでは、同大会初の決勝まで進んだが、またしてもジョコビッチに敗れ、惜しくもマスターズ初優勝とはならなかった。準々決勝で当たったガエル・モンフィスとの試合は、名勝負だった(詳細は、「錦織、西岡、伊藤、2016年マイアミ・オープンでの激闘の総括」の記事を参照)。

3連覇がかかったバルセロナ・オープンでは、決勝で惜しくもラファエル・ナダルに敗退した(詳細は、「錦織、バルセロナ2016決勝でナダルと対戦、その結果」を参照)。

マドリード・オープンで、それまで0勝6敗で全敗を喫していた天敵リシャール・ガスケに初勝利(詳細は、錦織、フォニーニと天敵ガスケを撃破しベスト8へを参照)。しかし、準決勝でジョコビッチに敗れ、4強に止まった(詳細は、錦織、キリオスに勝利するも、ジョコビッチに敗れ4強に止まるを参照)。

イタリア国際では、再びジョコビッチと当たる。第1セットを奪うなど健闘したものの、第3セットタイブレークを落とし、勝利は叶わなかった(詳細は、錦織、イタリア国際でジョコビッチに敗れ、ベスト4止まりを参照)。

全仏では、ガスケに敗退。ベスト16の結果に終わった(錦織、全仏でベスト8進出ならず 優勝はジョコビッチ参照)。

リオデジャネイロ・オリンピックでは、準決勝でマレーに敗れたものの、3位決定戦でナダルに勝利、銅メダルを獲得した。日本人選手によるメダル獲得は、96年ぶりの快挙であった(詳細は、【リオ五輪】錦織、96年ぶりの快挙!を参照)。

7月31日:ロジャーズ・カップ の男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチと対戦。3-6, 5-7でストレート負けを喫し、準優勝となった。マスターズ初制覇ならず。

2017年

【全豪オープン2017 錦織 対 フェデラー ハイライト動画】

・1月22日:全豪オープンの4回戦でロジャー・フェデラーと対戦。7-6, 4-6, 1-6, 6-4, 3-6 で敗退する。2017年の全豪はベスト16止まりとなった。

・2月19日:アルゼンチン・オープンの決勝で、錦織(当時:世界ランク5位)はアレクサンドル・ドルゴポロフ(当時:世界ランク66位)と対戦。6-7, 4-6で敗れ、準優勝に終わった。この敗退で、決勝戦は6連敗。錦織「サーブのコースが読めなかった。いつもより攻めが速く、弱点のバックでも攻めてきた。」*2

・2月21日:リオ・オープンで、錦織(当時:世界ランク5位)は第1シードで出場。初戦をトマス・ベルッシと対戦したが、4-6, 3-6で敗れた。初戦敗退は、2015年の全米オープン以来。錦織のコメント「(問題は)自分の調子にもメンタル的なことにもある。思い切りのいいプレーができる感覚が戻ってこなかった。」*3

・3月17日:BNPパリバ・オープン、シングルスの準々決勝で第17シードのジャック・ソックと対戦。3-6, 6-2, 2-6で敗れ、ベスト8に終わる。

・3月29日:マイアミ・オープンの準々決勝で、当時世界ランク40位のファビオ・フォニーニに4-6、2-6のストレートで敗北。2年連続のベスト4進出は達成できず、マスターズ初優勝もおあずけとなった。

・4月10日:ATP世界ランキングが発表され、7位をキープ。

・5月12日:マドリード・オープンで準々決勝まで進みノバク・ジョコビッチと対戦する予定だったが、右手首の負傷のために棄権。

・5月18日:BNLイタリア国際の3回戦でフアン・マルティン・デル・ポトロと対戦し、6-7(4-7), 3-6のストレートで敗れ、3年連続のベスト8進出とはならなかった。

・6月7日:全仏オープンの準々決勝で、第1シードのアンディ・マレーと対戦し、6-2, 1-6, 6-7(0-7), 1-6で逆転負けを喫した。ベスト8でトーナメントを終え、初のベスト4進出はならなかった。

・6月7日:米フォーブス誌が「The World's Highest-Paid Athletes(世界で最も稼ぐアスリート)」のランキングを発表し、3390万ドル(約37億円)で26位にランクインした。

・6月22日:ゲリー・ウェバー・オープンのシングルス2回戦で、当時世界ランク38位のカレン・カチャノフと対戦したが、第1セットのゲームカウント2-3で迎えた第6ゲームの途中で棄権。左臀部の痛みだという。同大会は3年連続の棄権となった。

・7月7日:ウィンブルドン選手権のシングルス3回戦で、ロベルト・バウティスタ・アグットと対戦。4-6, 6-7(3-7), 6-3, 3-6で敗れ、2年連続3度目のベスト16進出ならず。自身「ストレスのたまる戦い」と評し、ラケットを壁に投げつけるシーンもあった。

・8月5日:シティ・オープンのシングルス準決勝で、第5シードで成長著しいアレクサンダー・ズベレフと対戦。3-6, 4-6のストレートで敗退し、2年ぶり2度目の進出は達成できず。

・8月9日:ロジャーズ・カップのシングルス2回戦で、世界ランク22位のガエル・モンフィスと対戦。7-6(7-4), 5-7, 6-7(6-8)で逆転負けを喫し、初戦で敗退となった。去年は同大会準優勝だっただけに、痛い敗退となった。

・8月13日:ウエスタン&サザン・オープンに第5シードで出場する予定であったが、右手首の負傷により欠場することを発表した。現地での練習中に痛みを感じたという。

参考資料:

  • *1  フォーブス「世界で最も稼ぐスポーツ選手」(Forbs The World's Highest-Paid Athletes, http://www.forbes.com/athletes/list/#tab:overall

    *2 日本経済新聞、2017年2月21日

    *3 日本経済新聞、2017年2月23日