錦織、フォニーニと天敵ガスケを撃破しベスト8へ
錦織圭は、ムチュア・マドリード・オープンで、ファビオ・フォニーニとリシャール・ガスケを撃破。ベスト8へ進出した。
フォニーニは、クレーを得意とする選手。過去にはラファエル・ナダルを倒したこともあり、油断はできない相手だった。
第1セットを6-2で取ったときは、「勝った」と思ったが、第2セットを3-6で落としてから、状況が一変した。意外にも最後まで手こずり、敗戦の危機もあった。
第3セットは、4-5で1ブレイクダウンの状況に陥った。絶体絶命かと思われたが、ブレークに成功し、5-5のイーブンに。
最後は、7-5で勝利することができたが、第1セットのときとは打って変わり、ハラハラする内容だった。
なお、錦織の勝利目前、ゲームカウント6-5、0-30の時点で、フォニーニは度重なる態度の悪さを指摘され、ポイントペナルティを課せられた。これで、スコアは0-40となり、錦織は直後にリターンエースを決めて勝利した。
警告点を課されたことに納得のいかないフォニーニは、試合後に、錦織とは健闘を讃えあったものの、チェアアンパイアと握手することは拒否。後味の悪い試合となった。
次の相手のガスケは、錦織が苦手とするフランス勢の中でも、過去0勝6敗の難敵。全敗している相手との試合は、困難を極めると思っていた。
しかし、ふたを開けてみると、終始錦織のペースで試合が進んだ。
時折、ガスケを意識するあまりエラーを犯すこともあったが、錦織らしく強気のテニスで相手を圧倒した。6-4、7-5とストレートで勝利した。
ガスケにも、少し精細を欠くような仕草が見られたので、本調子では無かったのかもしれない。しかし、錦織にとっては、過去に全敗している相手に勝利できた意義は大きい。
次の相手はニック・キリオス。易しい相手ではないが、クレーでは錦織がかなり有利であると思う。
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