錦織、イタリア国際でジョコビッチに敗れ、ベスト4止まり

錦織圭は、ローマで行われたBNLイタリア国際の準決勝、ノバク・ジョコビッチに再び敗れ、ベスト4に止まった。

錦織は、先のムチュア・マドリード・オープンでも準決勝でジョコビッチに敗れ、ベスト4に止まっている。しかし、内容的には、今回のイタリア国際での戦いの方がかなり惜しい試合だった。

第1セットは、ジョコビッチから実にひさしぶりにセットを奪う。試合中、ジョコビッチは、靴の土を払う際に誤って自分のくるぶしをラケットで打ちつけて出血してしまうというアクシデントにも見舞われた。そのためか精細を欠いていた時間帯もあった。それでも、錦織のアグレッシブな攻めは見事だった。

第2セットも互いにキープで惜しいところまで行ったが、錦織は、最後にブレークを許して、4-6とセットを落とした。終盤に何となく錦織の表情に自信が無くなったように見えたが気のせいだろうか。ジョコビッチ一色の大声援に気圧された感じにも見えた。

第3セットは、先にブレークを奪われ苦しい展開となるも、土壇場で追いつき、そのままタイブレークへ。錦織の表情も、第2セットで見せたような表情とは打って変わり、いつもの闘志あふれる表情に戻っていた。しかし、痛恨のダブルフォールトもあって、ついに負けてしまった。残念である。3時間を超える熱闘であった。

ジョコビッチは、錦織に辛くも勝利したものの、そのすぐ次の日に行われた決勝で精細を欠き、アンディ・マレーにストレートで負けてしまった。ジョコビッチは錦織と3時間の熱戦を繰り広げた直後だったのに対し、マレーの準決勝の試合は、ジョコビッチの準決勝の試合よりも前に行われていたし、その相手もラッキールーザーとして勝ち上がってきた格下の相手で、難なくストレートで勝利していた。

ドロー運がかなり影響した決勝であったと見ることができるだろう。その点については、マレーも優勝インタビューで、ジョコビッチは錦織との対戦の後だったので大変だっただろう、と言及している。

なお、優勝した日がマレーの誕生日であったため、優勝セレモニーで誕生日のお祝いも行われるという温かい演出もあった。

この試合で優勝したマレーは、ランキングを上げ、2位となった。

参考資料:
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記事カテゴリ:
テニス Tennis

投稿日:
2016年5月16日

更新日:    


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