錦織、全仏でベスト8進出ならず 優勝はジョコビッチ
錦織圭は、2016年全仏オープンで健闘するも、4回戦でリシャール・ガスケに敗れ、ベスト16で大会を終えた。
錦織は、ガスケを苦手としていたものの、今年に入って2連勝していたため、この試合でも十分勝利の期待が持てた。
しかし、この試合のガスケは良すぎた。技術面だけでなく、精神的にも、勝利への執念がビシビシと伝わってきた。
錦織にとっては、第1セットでリードしていた局面で雨による中断があったりと、不運な部分もあり、事実その後にミスが急増した。コンディションの変化が、特に繊細なタッチを要求する錦織に大きな影響を与えたのだろうか。
それでも、錦織もただ単に手をこまねいていただけではなく、例えばシングルバックハンドでの対応が難しい高めの位置にボールを集めるなど手段を講じたが、錦織が打つ手をことごとく跳ね返したガスケに、もう万策は尽きた格好となった。
クレーコートでの自信をつけてきていた錦織だけに、この敗退は残念だったが、また来年に期待することにしよう。
なお、ガスケは、錦織に勝った後、アンディ・マレーに敗退している。
優勝は、ノバク・ジョコビッチ。トップシードでトーナメントが始まったジョコビッチは、第2シードのマレーを決勝で破り、ついに生涯グランドスラムを達成した。史上8人目の快挙である。
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