錦織、土居、共に4回戦進出も… ウィンブルドン2016

2016年ウィンブルドン選手権で、錦織圭土居美咲は、共に4回戦進出を決めた。日本人選手で男女共にベスト16になるのは、95年の松岡修造と伊達公子以来、実に21年ぶりだという。しかし、残念ながら共に4回戦を突破できなかった。

土居は、同大会で初の4回戦進出となった。女子では、杉山愛以来の久しぶりに楽しみな展開となった。4回戦で当たったのはアンゲリク・ケルバー。対戦の時点で世界ランク4位の強敵だ。

サウスポーの土居は、そのレフトハンドのフォアに自信を持っていると見られ、ケルバー相手でも、果敢に回り込んで強烈なフォアを叩き込む場面が多くみられた。しかし、果敢に攻めるということは、やはりリスクも高くなり、ミスの数も多くなっていく。

対するケルバーは、コートカバーリングの範囲も広く、土居が繰り出すエース級の球にも食らいつく。しかもそのエース級のボールとただ返すだけではなく、打ちにくい場所へちゃんとコントロールしてくる。

結局、ケルバーの壁は厚く、土居はストレート負けを喫した。しかし、将来が楽しみな選手へと成長したと思う。

錦織は、4回戦でマリン・チリッチと対戦。試合開始直後から錦織の様子はおかしく、左脇腹のケガが深刻であるのは明白だった。サーブのスピードは140kmから160kmあたりとかなり低く、ところどころのプレーで精彩を欠いた。錦織がたまにポイントを取っただけで、観客から歓声が起こった。

結局、第1セットを1-6で落とし、第2セットが1-5となった時点で、錦織は途中棄権を選択。試合中痛み止めを飲むシーンもあったが、やはり勝利がほぼ望み薄となった時点でこれ以上の無理は良くないと判断したようだ。

今大会は、優勝候補のノバク・ジョコビッチがサム・クエリーに敗れるという波乱があったため、錦織の優勝の望みが高くなっていたので、とても残念だ。しかし、今年は全米もまだ残っているし、それに向けて体調を整えてほしい。私としては、できればオリンピックは辞退してほしいが…。

参考資料:
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記事カテゴリ:
テニス Tennis

投稿日:
2016年7月5日

更新日:    


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