「日本マクドナルド」が販売していた商品で使用された「ローストビーフ」が実は「成形肉」であったことが明らかになった。
2018年7月24日、消費者庁は、これを不当表示として、景品表示法に基づき再発防止などを命じる措置命令を出したようだ。
「ローストビーフ」ではなく「成形肉」を使用
消費者庁によると、2017年8月から9月までの1カ月限定で販売された、「東京ローストビーフバーガー」と「東京ローストビーフマフィン」について、実際は「成形肉」を使っていたにもかかわらず、「ローストビーフ」を使ったかのように表示していたという。
消費者庁が調べたところ、商品の約6割で成形肉が使用されていたようだ。
なぜ成形肉を使用?
日本マクドナルドは「開発段階で肉の量を増やしたところローストビーフが調達しきれなくなった」と説明しているようだ。
また、「今後、お客さまには正しく、分かりやすい広告表現を行う」としている。
「ローストビーフ」と「成形肉」の違いは?
「ローストビーフ」は、ブロック肉の塊を焼いたもの。
これに対し、「成形肉」は、赤身の加工肉を結着させたもの。
日本マクドナルドは、「工程は違うが品質は変わらない」とコメントしているようだ。
カンタはこう思う
より肉量を増やすためにこのような行為を行ったようだが、このような不当表示をするくらいなら、期間限定だけでなく、数量限定にすればよかったのではないかと思う。
日本マクドナルドはブロック肉と成形肉の間で品質は変わらない、とコメントしているが、このコメント内容には疑問が残る。
昔から、マクドナルドが使う肉には、様々な話題が起こるが、今回のような不当表示を行うようでは、顧客の信頼感は高くならないだろう。
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-参考資料-
・『成形肉を「ブロック肉」と表示=景表法違反でマックに措置命令-消費者庁』、時事ドットコム、2018年7月24日、https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072400757&g=soc・『マクドナルド“ローストビーフ”実は成形肉』、NHKニュース、2018年7月24日、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180724/k10011546941000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002