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PM2.5 乳児の脳の発達を損なうおそれ 生涯にわたって影響も ユニセフが発表

2017年12月6日、ユニセフ(unicef, 国連児童基金)は、大気汚染が乳幼児の脳の発達にどのように影響するのかを記載した報告書(Danger in the air: How air pollution can affect brain development in young children)を発表した。

実際の報告書のリンクを下に貼っておく。

この報告書によると、微粒物質は神経炎症を引き起こす可能性があり、特にPM2.5のような超微小汚染粒子による影響の危険度が高いという。

報告書の内容

報告書によると、微粒物質は血液脳関門に損傷を与え、神経炎症を引き起こすおそれがあるという。

特に ultrafine pollution particles (超微小汚染粒子:直径が2.5ミクロン以下の微粒物質、PM2.5)でより危険度が高くなる。というのも、PM2.5は、より簡単に血流内に入り、身体から脳へ運ばれるからである。

血液脳関門が破壊されると、大人の場合、アルツハイマー病やパーキンソン病などが発症する原因となる場合がある。

ただ、当然のことながら、乳児の発達段階にある脳は、大人の脳よりも、有毒な化学物質の影響を受けやすい

磁鉄鉱などの粒子も悪影響

報告書によると、磁鉄鉱などの大気汚染粒子は、とても小さいために、嗅神経や腸から身体内に侵入しやすい。

磁鉄鉱は、都市部の大気汚染に多く含まれており、最近の研究によると、都市大気汚染の度合いが高い地域に住む人の脳に特に多く存在していたという。

磁鉄鉱のナノ粒子は、脳に対してかなり有害だ。酸化ストレスの発生を促すこともある。酸化ストレスは、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の原因となることが多い

脳に悪影響を及ぼす「多環芳香族炭化水素(polycyclic aromatic hydrocarbons)」とは

また、報告書によると、「多環芳香族炭化水素(polycyclic aromatic hydrocarbons、PAHs)」も脳に悪影響を与えるとしている。

「多環芳香族炭化水素」とはあまり聞きなれないかもしれないが、いわゆる大気汚染で多く見られる物質で、ガソリンや石油などの化石燃料の燃焼などによって発生する。そのため、車の交通量が多い地域に多く存在する。

この「多環芳香族炭化水素」が、なんと脳の白質の損失や損害の原因となるという。

白質は、脳の各部位の伝達で重要な役目を持つ神経線維(神経繊維)を含む。

神経の連絡が正常に機能していることは、子供が成長していく段階で学習し脳が発達するための重要な基礎となる。

こういった重要な役目を担う白質の損失が子供の脳の発達に悪影響であるのは当然であろう。

カンタはこう思う

大気汚染が人間、特に子供の健康に害であるのは、古くから知られていることである。

ただ、そういった情報は、喘息のような、主に気管支をはじめとする身体的な疾患についてはよく知られているが、脳への悪影響についてはあまり知られていない。

今回の報告では、汚染物質の中でも、特にPM2.5のような超微小物質が脳への影響が大きいことを示している。

報告書は、主にインドなど特に大気汚染が深刻な国や地域について警鐘を鳴らすものだが、日本でも特に大気汚染がひどい地域などについては留意する必要があるだろう。

本当に子供の頭を良くしたいなら、都市部で学習塾に通わすよりも、空気がきれいな田舎で暮らす方が効果的なのかもしれない(もっとも、塾は子供の脳の発達を促すものではなく、単に学校の成績を上げるだけだが)。

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