
海に生息する「ベルーガ」と呼ばれる哺乳類をご存じですか。
日本では「シロイルカ」として知られています。
はたして、「ベルーガ」はどんな動物なのでしょうか。
シロイルカの別名がベルーガ
先にも述べたように、日本で「シロイルカ」と呼ばれるイルカの別名が「ベルーガ」です。
シロイルカは、北極圏に生息するイルカです。学名が Delphinapterus leucas で、シロイルカ属のイルカです。
ちなみに、シロイルカ属に含まれるのはシロイルカのみなんですね。
英語圏では、beluga whale などと呼ばれます。
シロイルカ(ベルーガ)の生息地
北極海やベーリング海北部、オホーツク海などに生息しています。
体の色は白く、体長は4メートルから5メートルほどにもなります。体重も、オスは1000キログラムを超えるのですから、人間と比べるとかなり大きいです。
遠目にはきれいでかわいいですが、実際に近くに寄ったら、かなり巨大で圧倒されるような生き物ですね。
ロンドンにも出現
2018年には、イギリス・ロンドンのテムズ川にシロイルカが出現しました。
北極圏よりも1000キロ以上南にあるテムズ川で見られることは、ほぼありえないよう事だったようです。
普段見られないベルーガが見られた、ということで、地元は大きな興奮の渦となりました。
その様子を映した動画がツイッターにアップされていました。
Still here and showing well #BELUGA pic.twitter.com/uGqz3XabdP
— Dave A (@iPterodroma) September 25, 2018
それにしても、普段は北極圏に生息するイルカが、なぜ1000キロ以上も南にあるテムズ川に現れたのでしょうか。
専門家は、先週に北極圏で発生した嵐の影響で、テムズ川に迷い込んだ、という見解を示したようですね。
Brexit にからめたジョークも
ちょうどBrexit(ブレグジット)の時期と重なったこともあり、ブレグジットに絡めた皮肉じみたジョークもSNSに投稿されました。
例えば、「もし2年後に来ていたなら、ビザが必要だったね」とか「アイルランドとの国境が出来る前に来たようだ」といったものでした。
イギリスらしいですね。
日本でも過去に似たようなニュースが
日本でも、2002年、多摩川にアゴヒゲアザラシ(「タマちゃん」と名付けられた)が現れて大きなブームとなったことがあった。
覚えている方も多いのでは。
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-参考資料-
・『ロンドン テムズ川に北極圏のシロイルカ 地元の話題に』、NHKニュース、2018年9月26日、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180926/k10011644761000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_011・Can you beluga it? Your reaction to whale in Thames, BBC NEWS, 25 September 2018, https://www.bbc.com/news/uk-45643824