「ランサムウェア」を作成したとして、大阪府高槻市の中学3年生で14歳の男子生徒が不正指令電磁的記録の作成などの疑いで逮捕された。
警察は、この男子生徒がSNSで「ランサムウェアを作った」と投稿しているのを発見し、2017年4月に生徒の自宅を捜索したという。その結果、自宅にあったパソコンにウイルスを作成した記録が残っていたことが分かったという。
なお、このウイルスを作った疑いで逮捕されたのは全国で初めてだという。
男子生徒は、「自分で作って知名度を上げたかった」と容疑を認めているようだ。
追加情報:
この生徒が作成した不正ウイルスは、海外のサイトでも公開され、生徒によると「100回以上ダウンロードされた」という。
カンタはこう思う
「ランサムウェア」は、「身代金要求型ウイルス」とも呼ばれる。「ランサム」は「身代金」を意味する英語の ransom から来ている。
中学生でこの手のマルウェアを作成するとは驚きだが、不正プログラムやウイルスの作成ではしばしば学生などが関係することがある。ハッカーの能力は、若いうちにこそ発揮されるのかもしれない。
今回男子生徒が作成したランサムウェアで被害は出ていないようだ。その能力を社会に貢献できる形で発揮できたらよいのだが。実際、アメリカなどでは、ハッカーの能力を不正防止のために活かす仕組みもできているという。
最近はプログラミング教育が盛んになってきているが、当然今回のような事件も増える要因にもなるので、倫理面での教育も欠かせないだろう。
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