哲学用語に「ロゴス(λόγος)」というものがある。
「(論理的な)言葉や思考」といった意味で、英語の logic (論理、論理学)の語源となっている。
もとはギリシャ語で「言葉・論理・計算」とか「説明」、「理論」、「学問」という意味。
ロゴスの元々の意味
ロゴスは、「言う」という意味の「レゴー(λέγω)」から派生した名詞形だ。
この「レゴー」には、「言う」の他に、「並べる」や「数える」という意味があり、ここから「集めたものを口に出して数える」となり、「話す」という意味になった。
「ロゴス」はヘラクレイトスが最初に哲学用語として用いたとされる。
ヘラクレイトスは、ロゴスを「秩序」や「知識」という意味合いで使ったようだ。
「ロゴス」は、「パトス」や「エートス」と共に語られることがあり、これらはアリストテレスの『弁論術』において人を説得するための条件とされる。
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参考資料:
小川仁志、『世界のエリートが教養として身につける「哲学用語」事典』、SBクリエイティブ株式会社、2019年