錦織、キリオスに勝利するも、ジョコビッチに敗れ4強に止まる
錦織圭は、ムチュア・マドリード・オープンで、ニック・キリオスに勝利したものの、準決勝でノバク・ジョコビッチに敗れ、ベスト4に止まった。
対ジョコビッチ戦は、ジョコビッチのサーブから始まったが、いきなり0-40と錦織はブレークのチャンスを握った。しかしながら、そこからジョコビッチに連続でポイントを奪われ、結局キープされてしまう。
ゲームカウント3-4で、ジョコビッチにブレークを許し3-5とされてから、結局そのまま3-6で第1セットをジョコビッチに奪われてしまった。
錦織は良く攻めたが、やはりリスクも取る必要があり、それがうまく行くこともあったが、裏目に出ることも多かった。
対するジョコビッチは、大会を通じてミスが少なかったが、その傾向はこの試合でも顕著に現れた。このミスが増えない限り、ジョコビッチに勝つのは難しい。
第2セットは錦織のサービスから始まり、いきなりブレークされる危機に陥ったものの、スーパーショットの連続で何とかキープできた。
しかし、ゲームカウント2-2でブレークを許してしまう。
ゲームカウント4-5でマッチポイントを握られたが何とか凌いでイーブンまで戻した。なんと、4度ものマッチポイントを凌いだ。この粘りはすごい。
結局、第2セットはタイブレークとなり、健闘むなしくセットを落とし、敗退することになったが、ここ最近の対ジョコビッチ戦では、最も勝利する期待が持てた試合だった。錦織の健闘を讃えたい。
なお、ジョコビッチはこれで1セットも落とさず決勝に進んだことになる。
決勝で、ジョコビッチはアンディ・マレーと対戦し、第2セットを落としたものの、勝利した。
これで、ジョコビッチは、マスターズ1000シリーズの大会で、29度目の優勝を達成した。これは歴代最多となる。
なお、先のモンテカルロ大会で、ラファエル・ナダルが優勝し、これがマスターズ大会で28度目の優勝となったため、ジョコビッチに並んでいた。しかし、ジョコビッチが今回のマドリード・オープンで優勝したため、優勝数29回のジョコビッチが単独トップに立ったことになる。
また、マレーは、このマドリード・オープンで昨年に初優勝を達成しており、今回は2連覇を目指していたが、ジョコビッチに敗れ、連覇は叶わなかった。
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