人偏(にんべん)に「凧(たこ)」という漢字を組み合わせると「佩」という漢字になります。
さて、この「佩」という漢字をご存じですか。
「佩刀」などで使われます。
今回は、漢字「佩」について学びましょう。
「佩」の読み方 音読みと訓読み
「佩」は、音読みで「ハイ」と読みます。
また、訓読みでは「おびだま」、「お(びる)」、「は(く)」と読みます。
「佩」の意味
「佩」には、「おびだま」という意味があります。
この「おびだま」とは、腰に下げるかざりの玉のことで、この玉のことを「佩玉(はいぎょく)」ともいいます。
また、「佩」には「おびる」、つまり「身に着ける」という意味があります。
さらに、「佩」には「心にとめて忘れない」という意味もあります。この意味で「佩」が使われる言葉に、後述の「感佩」があります。
それでは、「佩」を使った言葉を見てみよう。
「佩刀」とは 読み方と意味
「佩刀」は「はいとう」と読みます。
「佩刀」とは、「腰に刀をつけること、またその刀」という意味です。
「佩刀」と同じような意味で「佩剣」という言葉もあります。
また、刀剣を身に着けておくことを「佩帯」といいます。
「佩びる」とは 読み方と意味
「佩びる」は「おびる」と読みます。
「腰や帯に下げる」、「身に着ける」という意味です。
「刀を佩びる」という風に使います。
「佩用」とは 読み方と意味
「佩用」は「はいよう」と読みます。
「(特に刀剣や勲章などを)身に着けて用いること」という意味です。
「着用」と同義です。
「感佩」とは 読み方と意味
「感佩」は、「かんぱい」と読みます。
「深く心に感じて、忘れないこと」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年