
「虚」に似た部分と「欠」を組み合わせた「歔」という漢字がある。
「歔く」は、誰でも一度はやったことがあるだろうと思うが、漢字で書くことは少ない。だから、知っていると自慢できるかも。
今回は、漢字「歔」について学ぼう。
「歔」の読み方 音読みと訓読み
「歔」は、音読みで「キョ」と読む。
また、訓読みは「すすりな(く)」だ。
「歔」の意味
「歔」は、「すすり泣く」とか「むせび泣く」という意味だ。
それでは、「歔」を使った用語・使用例を見ていこう。
「歔欷」とは 読み方と意味
「歔欷」は「キョキ」と読む。
「すすり泣くこと」などを意味する。
「噓唏」と書くこともある。
「歔く」とは 読み方と意味
「歔く」は「すすりなく」と読む。
意味は、「息をすすりながら泣く」というもの。
通常は、「すすり泣く」と書くことが多く、なかなか「歔く」と書いているのを見かけることはない。
司馬遼太郎『義経(上)』では、冒頭に「人間の歔くこと笑うことは、いまもむかしもかわらない。」という文章がある。ただし、ここでは「歔く」について「なく」という振り仮名をつけている。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年