「分限」という言葉があります。
今回は、「分限」についてご説明します。
「分限」の読み方
「分限」には、「ぶげん」という読み方と「ぶんげん」という読み方があります。
どう読むかによって、微妙に意味が異なることがあります。
「分限」の意味
「分限」には、「身のほど」、「身分」、「分際」という意味があります。
また、「金持ち」とか「富豪」、つまり「富んだ身分」のことを表すこともあります。
「分限」を「ぶげん」・「ぶんげん」のいずれで読んだとしても、上述の意味で通じるようです。
上述の意味においては、「分限」は以下のように使われています。
「二十二万石の大分限(だいぶげん)なりし長曾我部盛親どのを、世間が捨てておくことはござるまい。」
司馬遼太郎、『新装版 戦雲の夢』、p.344(カッコ書きは読み)
また、法律においては、「分限」はもっぱら「ぶんげん」と読み、「公務員の法律上の地位や資格」を意味します。
例えば、「裁判官分限法」という法律も存在します。
「分限者」とは 読み方と意味
「分限者」は「ぶげんしゃ」と読みます。「ぶんげんもの」と読むこともあるようです。
「金持ち」とか「富豪」、「資産家」という意味です。
例えば、「この界隈でも有数の分限者」という風に使います。