2017年4月21日、三菱食品<7451>は、子会社「ファインライフ」の元執行役員が合計9億8000万円を着服していたことを発表した。
追加情報:
この元執行役員は、59歳の男であることが判明した。
2017年11月9日までに容疑者は詐欺容疑で逮捕されている。
⇒三菱食品子会社「ファインライフ」の元役員を詐欺容疑で逮捕 被害額約10億円
着服の経緯と手口
元役員は、2004年から2015年にかけて、取引先からの請求書を偽造するという手口で合計10億円に近い額を着服していたようだ。
なお詳しい着服の手口や金の使い道、10年以上発覚しなかった理由については、今後告訴するために詳しく説明できないらしい。
なんとも、かなりの額が着服されたものだ。
この1年、三菱食品の株価は順調に推移してきているが、週明けの株価にどれだけ影響するのだろう。金曜日に発表したのは、株価への影響を抑えるためだろうか。
杜撰な経営には、かなり厳しい評価が下されるかもしれない。まあ、三菱食品の子会社の不祥事なので、影響は限定的か。
発覚の経緯
着服が発覚したのは、2016年11月の税務調査。そして、社内調査に対して、元役員は着服の事実を認めているようだ。
着服が始まって10年も経つが、その間税務調査されなかったのだろうか。こう見てみると、税務調査が会社自身にとって良い部分もあるんだな。
それにしても、外部からの調査でやっと発覚するなんて、杜撰すぎる…。
役員・従業員の不祥事対応の実務~調査・責任追及編~ Practical method on dealing with wrongdoings by executives and employees – Investigation and liability pursuit (LexisNexisコンプライアンス)
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