「宇宙ごみ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「宇宙ゴミ」とは、読んで字のごとく、「宇宙にあるゴミ」のことだが、もともと宇宙にあるものではなく、人間が宇宙に打ち上げたものが「ゴミ」となってしまったものを指す。
例えば、宇宙に打ち上げられたロケットの破片だとか、破壊された衛星の破片や残骸、そういったものが「宇宙ごみ」とされる。
ちなみに、英語で「宇宙ゴミ」のことを「space debris(スペースデブリ)」という。
さて、この「宇宙ゴミ」が問題となってきているのをご存じだろうか。
たとえ、この「宇宙ゴミ」がボルトやナットのような小さいものであっても、かなりの高速で宇宙を漂っている(漂っているというよりも、高速で移動している)ので、これが衛星などに衝突すれば、かなりの被害となる。
この辺りの事情は、映画「ゼロ・グラビティ」で詳しく描かれている。映画としての完成度はかなり高いのでオススメである。
日本が宇宙ゴミ対策の技術を確立?
宇宙における日米の協力関係は、1985年に日本が宇宙計画へ参加することになってから、30年以上も続くことになる。
アメリカは、「アルテミス計画」を打ち出した。
この計画は、2024年までに有人月面着陸を実現するというものだ。
そして、月面探査を行うとともに、将来的に火星探査の拠点として月を周回する新しい宇宙ステーション「月軌道プラットフォームゲートウェイ」の構築も視野に入っているという。
しかし、こういった計画の実現には、「宇宙ごみ」がかなりやっかいな存在となる。宇宙ごみが衛星や宇宙ステーションに衝突すれば、深刻な被害となる可能性もあるのだ。
日本は、このやっかいな宇宙ごみを除去する技術を確立することで貢献できるという。
日本とアメリカは、 「宇宙交通管理(STM)」 と呼ばれる、宇宙空間で人工衛星の事故を防ぐための仕組みを構築するために連携することになっているのだが、その中で日本は、宇宙ごみの除去技術を2020年代半ばにも確立するというのだ。
サッカー観戦でも、日本人が観客のゴミを集めてキレイにする行動が世界の称賛を受けているようだが、こと宇宙の交通管理においても、ゴミ収集の任務が日本に期待されているようだ。
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