革に安いと書いて「鞍」という漢字があります。
例えば、「鞍馬」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「鞍」について解説します。
「鞍」の音読み・訓読み
「鞍」の音読みは「アン」です。
「鞍」の訓読みは「くら」です。
「鞍」の意味
「鞍」には「くら」という意味があります。
「鞍(くら)」とは、人や荷物などを乗せるために、馬などの背につける道具のことです。
例えば、鞍を乗せた馬に乗ることを「鞍にまたがる」という風に表現します。
「鞍馬」の読み方と意味
「鞍馬」は「あんば」と読みます。
「鞍馬」とは、体操競技で使われる道具で、馬の背をかたどった台に2本の取っ手(ポメル)をつけたものです。また、この鞍馬を使った体操競技自体を「鞍馬」と呼びます。
実際には「あん馬」と表記されることが多いですね。
なお、「鞍馬」を「くらま」と読むと、京都の地名や山の名前になります。
牛若丸や鞍馬天狗などでお馴染みですね。
「鞍部」の読み方と意味
「鞍部」は「あんぶ」と読みます。
「鞍部」とは、「山の尾根が、馬の鞍のように少しくぼんでいるところ」のことです。
登山用語では「コル」とも呼ばれます。
「鞍替え」の読み方と意味
「鞍替え」は「くらがえ」と読みます。
「鞍替え」とは、「仕事や所属先、思想などを別のものに変えること」という意味です。
もともとは、遊女や芸者などが、所属先をほかの店に変えることを意味したそうです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年