馬偏(うまへん)にバツ(メ、X)が2つで「駁」という漢字があります。
例えば、「論駁」や「反駁」といった言葉で使われます。
さて、この漢字「駁」の読み方や意味は何でしょうか。
「駁」の音読み・訓読み
「駁」の音読みは「バク・ハク」です。
「駁」の訓読みは「まだら・ぶち・ま(じる)・なじ(る)」です。
「駁」の意味
「駁」には「まだら」や「ぶち」という意味があります。
「駁(まだら)」とは、「数種類の色が混じっていたり、色に濃淡があり単一ではないこと」という意味です。
「斑(まだら)」と書くことが多いです。
また、「駁(ぶち)」とは、「毛並みに地色と異なるものが入り混じっているさま」という意味です。
例えば、「駁猫(ぶちねこ)」などに使います。
この「ぶち」についても、「斑」の漢字を使うことが多いです。
「駁撃」の読み方と意味
「駁撃」は「ばくげき」と読みます。
「駁撃」とは、「他人の論説に対して、非難したり、反対や攻撃をすること」という意味です。
「駁論」の読み方と意味
「駁論」は「ばくろん」と読みます。
「駁論」とは、「他人の意見に対して、反論したり攻撃したりすること」という意味です。
後述の「反駁」と同義です。
「論駁」の読み方と意味
「論駁」は「ろんばく」と読みます。
「論駁」とは、「他人の意見に対して、反論すること」という意味です。
「駁論」と同じような意味ですね。
「反駁」の読み方と意味
「反駁」は「はんばく」と読みます。
「反駁」とは、「他人の意見などに対して、反論すること」という意味です。
「論駁」や「駁論」と同義語です。
「弁駁」の読み方と意味
「弁駁」は「べんばく」と読みます。
「弁駁」とは、「他人の意見などに対して、誤りなどを指摘して攻撃すること」という意味です。
「反駁」や「反論」、「論駁」と同じような意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年