虫偏(むしへん)に亡くなると書いて「虻」という漢字があります。読み方や意味が何か分かりますか。
「虫」がついていることから、昆虫を表す漢字だということは気づくかと思います。
最近は「蚊」や「蜂」の存在に隠れがちですが、「虻」は古くからメジャーな害虫の1つですね。
「虻」の読み方 音読み・訓読み
「虻」の音読みは「ボウ・モウ」です。
また、「虻」の訓読みは「あぶ」です。
「虻」の意味
「虻」は、昆虫の「アブ」を表す漢字です。
「虻(あぶ)」とは、アブ科の昆虫の総称を示します。
ハエよりも少し大きく、人の血を吸うので、昔から嫌われてきました。害虫ですね。
ことわざの「虻蜂取らず」とは 読み方と意味
「虻蜂取らず」は「あぶはちとらず」と読みます。
「虻蜂取らず」とは、「欲が深いと失敗する」ことを示すたとえです。
あれもこれもと欲張っていると、結局どれも手に入らないよ、という戒めの表現ですね。
似たような意味のことわざに「二兎を追う者は一兎をも得ず」があります。こちらの方が有名ですね。
ほかに、「虻蜂取らず鷹の餌食」もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年