さんずいへんに中と書いて「沖」という漢字があります。
主に「沖」だけで使われることが多い漢字ですが、例えば「沖積」という熟語で使われることもあります。
「沖」の音読み・訓読み
「沖」の音読みは「チュウ」です。
「沖」の訓読みは「おき」、常用外で「と(ぶ)・むな(しい)」です。
「沖」の意味
「沖」には、「おき」という意味があります。
「沖(おき)」とは、「海などにおいて、岸から離れた場所」のことです。
つまり、岸から離れると、沖に近づくことになります。
「沖合」の読み方と意味
「沖合」は「おきあい」と読みます。
「沖合」とは、「沖の方」や「沖のあたり」という意味で、「沖」と同じような意味合いで使われることもあります。
例えば、「沖合漁業」という風に使われます。
「沖積」の読み方と意味
「沖積」は「ちゅうせき」と読みます。
「沖積」とは、「河川などの流水によって運ばれた土砂などが、河口などに積み重なること」という意味です。
「沖積平野」といった用語でも使われます。
「沖積世」の読み方と意味
「沖積世」は「ちゅうせきせい」と読みます。
「沖積世」とは、地積年代の区分の1つです。
新生代第四紀の更新世(洪積世)の次の時代で、約1万年前から現在に及びます。
なぜ「沖積世」と呼ばれるようになったかというと、前述の「沖積平野」が多く形成された時代だったからだそうです。
なお、地質学では、「完新世(かんしんせい)」と呼ばれることが多いです。
「沖天」の読み方と意味
「沖天」は「ちゅうてん」と読みます。
「沖天」とは、「空高くのぼること」や、「天に届くほど威勢が良いこと」という意味です。
例えば、「沖天の勢い」という風に使います。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年