八の下に兄と書いて、「兌」という漢字があります。
例えば、「兌換」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「兌」について学びましょう。
「兌」の読み方 音読み・訓読み
「兌」の音読みは「ダ」「タイ」「エツ」「エイ」です。
また、「兌」の訓読みは「か(える)」「よろこ(ぶ)」「するど(い)」です。
「兌」の意味
「兌」には、「かえる」や「とりかえる」という意味があります。
「兌」の部首
「兌」の部首は、「ひとあし・にんにょう」と呼ばれるものです。
「兌換」とは 読み方と意味
「兌換」は「だかん」と読みます。
「兌換」とは、「紙幣を正貨と取り換えること」という意味です。
例えば、「兌換銀行券(兌換券、兌換紙幣)」と呼ばれるものがあります。
「兌換銀行券」とは、「正貨と引き換える約束で発行した銀行券」のことです。これだけでは、少しわかりにくいですよね。
「正貨」とは、「額面と同じ価値を持った貨幣」のことで、「本位貨幣」とも呼ばれます。例えば、金貨などは正貨とみなされます。
そして、兌換銀行券を持っていれば、いつでも正貨と交換できたわけです。
現在では、金本位制度が廃止され、管理通貨制度に移行したので、兌換制度も廃止されました。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年