貝貝貝と貝を3つ書いて「贔」という漢字があります。読み方や意味が分かりますか。
「贔」が使われる言葉として「贔屓」があります。
言葉としてはよく使われますが、漢字で書く人はなかなかいません。ですから、漢字で書けると自慢できますよ。
それでは、詳しく見ていきましょう。
「贔」の読み方 音読み・訓読み
「贔」の音読みは「ヒ・ヒイ」です。
なお、「贔」には訓読みがありません。
「贔」の意味
「贔」には「引き立てる」や「味方をする」という意味があります。
「贔屓」の読み方と意味
「贔屓」は「ひいき」と読みます。
「贔屓」とは、「気に入ったものに味方すること」や「好意を寄せるものを後援すること」という意味です。
例えば、「親戚の店を贔屓にする」という風に使います。
「贔屓の引き倒し」の意味
ことわざに「贔屓の引き倒し」というものがあります。
「贔屓の引き倒し」とは、「贔屓しすぎて、逆にその人に迷惑をかけたりすること」という意味です。
「依怙贔屓」の読み方と意味
「依怙贔屓」は「えこひいき」と読みます。
「依怙贔屓」とは、「特定の人などを贔屓すること」という意味です。
「贔屓」と「依怙贔屓」の違いとは
「贔屓」も「依怙贔屓」も、「自分が気に入った人に味方をする」という点において同じような意味合いです。
ただ、「依怙贔屓」には、より「不公平」というニュアンスが含まれていることが多いです。
つまり、親族内や職場内などで、属する複数の人たちが本来は公平に扱われることが期待される状況において、特定の者だけが贔屓される場合に「依怙贔屓」という言葉が使われることが多いですね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年