勘の左側(勘の力なし)は、「甚」という漢字です。
さて、この漢字「甚」をご存知ですか。「甚大」といった言葉で使われます。
また、「甚振る」という言葉でも使われますが、この「甚振る」はどう読むでしょう?答えは、この記事の中にあります。
「甚」の部首」
「甚」の部首は、一見分かりにくいですよね。
実は、「甚」の部首は「甘」なんです。
よく見ると、「甚」の上の部分が「甘」ですね。
「甚」の読み方 音読みと訓読み
「甚」の音読みは「ジン」です。
また、「甚」の訓読みは、「はなは(だ)」「はなは(だしい)」、また常用外で「いた(く)」です。
「甚」の意味と部首
「甚」は、「はなはだしい」という意味です。
「はなはだしい(甚だしい)」については、以下で詳述します。
「甚」の部首は、「甘(かん・あまい)」です。
この部首の漢字はあまりありません。
「甚大」とは 読み方と意味
「甚大」は「じんだい」と読みます。
「甚大」の意味は、「物事の程度や度合いが極めて大きいさま」です。
例えば、「甚大な被害」という風に使います。
「甚大」の類語に、「莫大」とか「多大」などがあります。
また、「甚大」の対義語は「軽微」とか「軽少」ですね。
「甚振る」とは 読み方と意味
「甚振る」は「いたぶる」と読みます。
「甚振る」とは、「おどして金品を奪いとる」とか「いじめる」という意味です。
「いたぶる」という言葉はよく使われますが、漢字で書くとなかなか分からないのではないでしょうか。
なお、「甚振る」は元々「ひどく振る」もしくは「ひどく揺さぶる」という意味でした。
「甚だしい」とは 読み方と意味
「甚だしい」は「はなはだしい」と読みます。
「甚だしい」の意味は「程度がひどい」とか「度を超えている」という意味です。
「誤解も甚だしい」といえば、「ひどい誤解だ」という意味ですね。
この「甚だしい」は、通常、あまり良くない、もしくはネガティブなことに使われます。
「甚深」とは 読み方と意味
「甚深」は「じんしん」と読みます。
「甚深」の意味は、「意味や気持ちなどがとても奥深いこと」です。
なお、「甚」と「深」を入れ替えて「深甚(しんじん)」とも書きます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年