草冠(くさかんむり)の下に耳と書いて「茸」という漢字があります。
例えば、「椎茸」や「松茸」などで使われます。
「茸」の音読み・訓読み
「茸」の音読みは「ジョウ」です。
「茸」の訓読みは「きのこ・たけ・しげ(る)・ふくろづの」です。
「茸」の意味
「茸」は、「きのこ」を表す漢字です。
「茸(きのこ)」は、木の下や皮などに繁殖する大型の菌類ですね。
食用になるものはおいしいですが、有毒なキノコもありますので、注意が必要です。
また、草が生い茂るさまを「茸茸(じょうじょう)」と表現することがあります。
さらに、鹿の角が落ちた後、新しく生えるやわらかい角のことを「ふくろづの(袋角)」といいますが、この「ふくろづの」を表すこともあります。
「茸狩り」の読み方と意味
「茸狩り」は「きのこがり」と読みます。
「茸狩り」とは、「食用のキノコを採集すること」です。
「椎茸」の読み方と意味
「椎茸」は「しいたけ」と読みます。
「椎茸」とは、シメジ科のキノコで、椎(シイ)などの樹木に生えます。
近年は、原木に菌をつけて人工栽培されています。
「初茸」の読み方と意味
「初茸」は「はつたけ」と読みます。
「初茸」とは、ベニダケ科のきのこのことです。
「松茸」の読み方と意味
「松茸」は「まつたけ」と読みます。
「松茸」とは、キシメジ科のきのこのことです。
赤松林などに生え、香りと味が良いので、日本では人気です。時に、とても高価になることもあります。
「鹿茸」の読み方と意味
「鹿茸」は「ろくじょう」と読みます。
「鹿茸」とは、鹿の袋角(ふくろづの)のことで、漢方薬として使われます。
袋角とは、鹿の角が落ちて、新しく生えてきた角のことです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年