歹(かばねへん、残の左側)に旬と書いて「殉」という漢字があります。
例えば、「殉死」や「殉職」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「殉」について解説します。
「殉」の音読み・訓読み
「殉」の音読みは「ジュン」です。
「殉」の訓読みは、常用外で「したが(う)」です。
「殉」の意味
「殉」には、「主君や主人などの後を追って死ぬ」という意味や、「ある目的のために命をささげる」という意味があります。
「殉教」の読み方と意味
「殉教」は「じゅんきょう」と読みます。
「殉教」とは、「進行する宗教のために、身命をささげること」という意味です。
殉教する人のことを「殉教者」と呼ぶことがあります。
「殉国」の読み方と意味
「殉国」は「じゅんこく」と読みます。
「殉国」とは、「国のために命を捨てて尽くすこと」という意味です。
例えば、「殉国の戦士」という風に使います。
「殉死」の読み方と意味
「殉死」は「じゅんし」と読みます。
「殉死」とは、「主人や主君が死んだあと、家臣や臣下などが後を追って自殺すること」という意味です。
殉死のために切腹することを「追い腹」とも言います。
「殉職」の読み方と意味
「殉職」は「じゅんしょく」と読みます。
「殉職」とは、「職務のために命を失うこと」という意味です。
特に、警察官が職務の遂行中に死亡した場合に使うことが多い印象です。
「殉難」の読み方と意味
「殉難」は「じゅんなん」と読みます。
「殉難」とは、「国家や宗教、社会などの危機のために、身を犠牲にすること」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年