石偏(いしへん)に見ると書いて、「硯」という漢字があります。
書道で使うあの道具のことです。小学生の時に皆さん使われたのではないかと思います。察しの良い方はもう分かったでしょう。
もし、書道を志すのであれば、ぜひ知っておきたい漢字ですね。
今回は、漢字「硯」について学びましょう。
「硯」の読み方 音読み・訓読み
「硯」の音読みは「ケン」「ゲン」です。
また、「硯」の訓読みは「すずり」です。
「硯」の意味
「硯」は書道で使う「すずり」を意味する漢字です。
墨を磨ったり、墨汁を溜めたりする道具ですね。石でできているものが多いので、石がつく漢字であるのも納得です。
ちなみに、すずりの水や墨汁を溜めておく場所のことを「硯池(けんち)」と呼びます。
また、すずりなど書道の道具を入れておく箱のことを「硯箱(すずりばこ)」と呼びますが、最近はあまり使われないのでしょうか。
「筆硯」とは 読み方・意味
「筆硯」は「ひっけん」と読みます。
「筆硯」の意味は、「筆とすずり」です。
この意味から、「文章を書くこと」という意味でも使われます。
例えば、「筆硯を新たにする」とは、「詩や文章を新しい趣向で書き直す」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年