草冠に斤(近の上の部分)と書くと、「芹」という漢字になります。
言葉ではあまり使われませんが、「芹沢」などの苗字や地名などで見かけることがあります。知っておくと便利な漢字です。
「芹」の読み方 音読み・訓読み
「芹」の音読みは「キン」です。
また、「芹」の訓読みは「せり」です。
「芹」の意味
「芹」は、「せり」というセリ科の多年草を意味する漢字です。「水芹」とも書きます。
湿地などで自生する植物です。
野菜として食されます。また、春の七草の一つとして、七草粥でも使われます。
⇒弓米弓で「粥」という漢字は何?読み方・意味・熟語「粥柱・粥腹・七草粥」
なお、「芹」は、「芹沢」などの名字や地名などでよく使われます。
「芹沢」の名字を持つ有名人
「芹沢」の名字を持つ有名人に、以下のような人物がいます。
「芹沢鴨」とは
「芹沢鴨」は「せりざわ かも」と読みます。
新選組に詳しい方にとってはお馴染みの人物かもしれません。
幕末の水戸藩の浪士で、後に新選組となる壬生浪士の初代筆頭局長を務めました。
「芹沢銈介」とは
「芹沢銈介」は「せりざわ けいすけ」と読みます。
明治から昭和にかけて活躍した染色工芸家です。
重要無形文化財「型絵染」の保持者として人間国宝となりました。
また、静岡県静岡市生まれであることから、静岡市の名誉市民になりました。
静岡県には、「静岡市立芹沢銈介美術館」があります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年