門構え(もんがまえ)に甲と書いて「閘」という漢字の読み方や意味が分かりますか。
例えば、「閘門」や「水閘」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「閘」について分かりやすく解説します。
「閘」の読み方 音読み・訓読み
「閘」の音読みは「コウ・オウ」です。
また、「閘」の訓読みは「ひのくち」です。
「閘」の意味
「閘」には「水門」や「ひのくち」という意味があります。
「閘(ひのくち)」は、「樋の口」とも書かれ、「川などで水の流れを調節するための調節口」のことです。
「閘門」とは 読み方と意味
「閘門」の読み方は「こうもん」です。
「閘門」とは、「運河などで水量や水位を調節するための水門や、その設備」のことです。
運河では、水位、つまり水面の高さが異なる場所が存在することがあります。その水位が異なる場所を通るための設備が閘門です。
水位が異なる場所を通るために、その場所の手前で船が入った場所(閘室(こうしつ))を「閘門扉(こうんもんぴ)」によって水をせき止めます。
そして、その閘室の水位を上げたり下げたりすることで、通過先の水位に合わせ、閘室と通過先の間にある閘門扉を開けることにより、船は水位が異なる場所も通過することができるようになります。
「水閘」とは 読み方と意味
「水閘」は「すいこう」と読みます。
「水閘」とは、「灌漑施設などで、水の流れや水量を調節するための水門」のことです。
また、「水閘」は、上記の閘門と同じく、「運河などで水量や水面の高さを調節するための設備」を意味することもあります。
オススメの漢字辞典
今回の記事はどうでしたか。もし興味深く読んでいただけたなら、とても嬉しいです。
日本にはとても数多くの漢字があります。そして、漢字辞典を読むたびに新たな発見があります。
そんな奥深い世界に触れてみませんか。
私がオススメする漢字辞典をリストアップしましたので、ぜひご覧ください。
また、当ブログでは、私がオススメする漢字辞典ほどではありませんが、漢字や日本語に関する様々なトピックを掲載しております。
ぜひご覧ください。
↓
「カンタの日本語事典」トップへ
-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年