金偏(かねへん)に高いと書いて、「鎬」という漢字があります。
「鎬を削る」といった表現で使われる漢字ですが、知っていますか。
今回は、「鎬」という漢字について学びましょう。
「鎬」の読み方 音読み・訓読み
「鎬」の音読みは「コウ」です。
また、「鎬」の訓読みは「なべ」「しのぎ」です。
「鎬」の意味
「鎬」には、「鍋(なべ)」という意味のほか、「しのぎ」という意味でも使われます。
「鎬(しのぎ)」とは、刀の刃と峰(棟)との境目のことで、横から見ると盛り上がったように見える部分の名称です。「筋」と呼ばれることもあります。
この「鎬(しのぎ)」は、後述する「鎬を削る」という表現で現在でも使われます。
「鎬を削る(しのぎをけずる)」の意味
「鎬を削る」は、「しのぎをけずる」と読みます。
「鎬を削る」の意味は、「激しく争うこと」です。
これは、「刀の鎬を削り合うほど激しく斬り合う」という意味から来ています。
例えば、「ライバル同士が鎬を削る」という風に使われる表現です。
なお、「凌ぎを削る」と書いてしまうこともあるようですが、これは誤りです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年