火偏(ひへん)に巨と書いて、「炬」という漢字があります。
例えば、「炬火」といった言葉で使われる漢字です。
今回は、漢字「炬」について学びましょう。
「炬」の読み方 音読み・訓読み
「炬」の音読みは「キョ」「コ」です。
また、「炬」の訓読みは「かがりび」「たいまつ」「や(く)」「ともしび」です。
「炬」の意味
「炬」には、「かがりび」や「たいまつ」といった意味があります。
「かがりび」とは、警護や漁において、照明のために燃やす火のことです。
「炬火」とは 読み方と意味
「炬火」は「きょか」と読みます。
「炬火」は、「篝火(かがりび)」や「松明(たいまつ)」のことですね。
「炬燭(きょしょく)」ともいいます。
「炬燵」とは 読み方と意味
「炬燵」は「こたつ」と読みます。
「炬燵」とは、冬に居間などに置くお馴染みの暖房器具ですね。
最近は、空調設備が浸透しているため、特に若い世代では炬燵を知らない人も増えているかもしれません。
「火燵」とも書きます。
「炬燵で河豚汁」とは その意味
「炬燵で河豚汁(ふぐじる)」という表現があります。
この表現は、「安全を心掛けながら、一方で危険なことをする矛盾した行為のたとえ」として使われます。
「炬燵でのんびりすること」が「安全」、「毒のある河豚を食べること」が「危険」を示しているわけですね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年