糸偏(いとへん)に面と書いて「緬」という漢字の読み方や意味が何か分かりますか。
例えば、「縮緬」といった言葉で使われます。
また、「緬甸」と書くと、ある国の漢字表記となります。
「緬」の読み方 音読み・訓読み
「緬」の音読みは「メン・ベン」です。
また、「緬」の訓読みは「はる(か)・とお(い)」です。
「緬」の意味
「緬」には、「細い糸」という意味があります。
また、「はるか」や「とおい」という意味もあります。
「緬甸」とは 読み方と意味
「緬甸」は「ビルマ」もしくは「めんでん」と読みます。
「ビルマ」は、東南アジアの国のことで、現在は日本では「ミャンマー」と呼ばれています。「ビルマ」は(日本における)昔の呼び名ですね。
昔、『ビルマの竪琴』(⇒https://amzn.to/3kLOiMK)と呼ばれる映画もありました。
ただ、国名が「ビルマ(Burma)」から「ミャンマー(Myanmar)」に変更された、といっても、それは英語表記の話で、ビルマ語では変更されていないようです。
この「ミャンマー」という国名は、世界で見解が統一された国名ではありません。というのも、「ミャンマー」という名称は、軍事政権が勝手に(?)名乗りだしたもので、国や報道機関によっては、昔の「ビルマ」を現在も用いています。
とはいえ、元々の「ビルマ(Burma)」自体、西欧(イギリス)が用いていた名称です。
「ミャンマー」は、軍事政権が使い始めたとはいえ、より自国民の意識に沿ったものなのかもしれません。
さて、「緬」という漢字は、現在もミャンマー(ビルマ)を表す略字として使われることがあります。例えば、日本とミャンマーとの関係を「日緬関係(にちめんかんけい)」と呼ぶこともあります。
また、旧日本軍がビルマとタイを結ぶ鉄道として建設した「泰緬鉄道(たいめんてつどう)」と呼ばれるものもあります。
「縮緬」とは 読み方と意味
「縮緬」は「ちりめん」と呼びます。
「縮緬」とは、和服などに使われる絹織物の一種のことです。
「ちりめん」といえば、「ちりめんじゃこ」を思い出す人も多いかもしれません。
「ちりめんじゃこ」は、漢字で「縮緬雑魚」と書きます。その表記が示すように、小さな魚を広げて干してある様子が縮緬のように見えたので、このように呼ばれるようになりました。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年