手偏(てへん)に戻(涙の右側)で「捩」という漢字の読み方や意味が何か分かりますか。
例えば、「捩子」といった言葉で使われます。周りにありふれたものを示す言葉ですが、漢字で書くことは稀なので分からない人が多いのではないでしょうか。
さて、「捩子」を何と読むか分かりますか。答えは、この記事に書いてあります。
「捩」の読み方 音読み・訓読み
「捩」の音読みは「レイ・レツ」です。
また、「捩」の訓読みは「ねじ(る)・よじ(る)・もじ(る)・ねじ・ばち」です。
「捩」の意味
「捩」には「ねじる」という意味のほか、「もじる」という意味もあります。
まず、「捩る(ねじる)」ですが、これは「細長いものの両端を互いに逆方向に回す」という意味です。
また、「蓋や栓、ネジなどを回して開閉する」という意味でも使われます。
また、「捩る(もじる)」とは、「風刺やパロディなどで、有名な作品をまねて表現する」という意味です。
捩ってできたものを「捩り(もじり)」と呼びますが、「パロディ」と呼ぶことが多いですね
「捩子」とは 読み方と意味
「捩子」は「ねじ」と読みます。
「捩子」とは、大工作業や工作などで使うあの「ネジ」のことです。漢字で書くと「捩子」となるんですね。
なお、ネジを漢字で書く場合、「捩子」のほか「螺子」や「捻子」と書くこともあります。
私の感覚では「螺子」と書かれる場合が多いように思います。
「捩込む」「捩じ込む」とは 読み方と意味
「捩込む」は「ねじこむ」と読みます。
「捩込む」とは、「物をねじりながら(無理やり)入れる」という意味です。
また、「押しかけて行って文句を言う」という意味でも使われます。
「捩花」とは 読み方と意味
「捩花」は「ねじばな」と読みます。
「捩花」は、ラン科の多年草で、平地や原野に自生します。
花が螺旋状に捩れるように連なってできることからこの名前がつきました。
「捩伏せる」「捩じ伏せる」とは 読み方と意味
「捩(じ)伏せる」は「ねじふせる」と読みます。
「捩伏せる」とは、「腕をつかんでねじりながら、組み伏せる」という意味です。
また、「力や実力で相手を屈服させる」という意味でも使われます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年