りっしんべんに「隣」の右側の部分を組み合わせると、「憐」という漢字になります。
この漢字「憐」をご存知ですか。
後述のように「憐憫の情」といった言葉で使われることもあります。
「憐」の読み方 音読み・訓読み
「憐」の音読みは「レン」です。
また、「憐」の訓読みは「あわ(れむ)」「あわ(れみ)」です。
「憐」の意味
「憐」は、「あわれむ」とか「あわれみ」という意味を持ちます。
また、「いとしく思う」という意味もあります。この意味で使われる例としては、「可憐(カレン)」という言葉があります。
そういえば、『GS美神 極楽大作戦!!』で有名な椎名高志の作品に『絶対可憐チルドレン(⇒https://amzn.to/3Y0PCdv)』があります。この作品名にも「可憐」が使われていますね。
それでは、「憐」を使った言葉を見ていきましょう。
「憐憫」とは 読み方と意味
「憐憫」は「レンビン」もしくは「レンミン」と読みます。
「憐憫」の意味は、「あわれむこと」とか「かわいそうに思うこと」、「不憫におもうこと」です。
「憐愍」と書くこともあります。
「憐憫」は、例えば「憐憫の情を催す」という風に使われます。
文語的に使われ、話し言葉で使われるのは稀です。
「憐れむ」とは 読み方と意味
「憐れむ」は「あわれむ」と読みます。
「憐れむ」には、「かわいそうに思う」とか「気の毒に思う」とか「同情する」という意味のほか、「いとしく思う」という意味もあります。
江戸時代、第5代将軍の徳川綱吉によって制定された「生類憐れみの令」にも「憐れむ」という言葉が使われています。
「憐察」とは 読み方と意味
「憐察」は「レンサツ」と読みます。
「憐察」の意味は、「かわいそうだと思いやったり、同情すること」です。
例えば、「どうかご憐察ください」などのように使われます。
「憐情」とは 読み方と意味
「憐情」は「レンジョウ」と読みます。
「人を憐れむ気持ち」という意味です。
オススメの漢字辞典
今回の記事はどうでしたか。もし興味深く読んでいただけたなら、とても嬉しいです。
日本にはとても数多くの漢字があります。そして、漢字辞典を読むたびに新たな発見があります。
そんな奥深い世界に触れてみませんか。
私がオススメする漢字辞典をリストアップしましたので、ぜひご覧ください。
また、当ブログでは、私がオススメする漢字辞典ほどではありませんが、漢字や日本語に関する様々なトピックを掲載しております。
ぜひご覧ください。
↓
「カンタの日本語事典」トップへ
-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年