竹冠(たけかんむり)に龍と書いて「籠」という漢字があります。
「籠城」や「籠絡」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「籠」について解説します。
「籠」の音読み・訓読み
「籠」の音読みは「ロウ」、常用外で「ル」です。
「籠」の訓読みは「かご・こ(もる)」です。
「籠」の意味
「籠」には、「かご」という意味があります。
「籠(かご)」とは、竹などを編んだりして作った入れ物のことです。
また、「籠」には「まるめこむ」や「とりこめる」という意味や、「こもる」や「閉じこもる」という意味もあります。
ことわざ「籠で水を汲む」の意味
「籠」を使ったことわざに「籠で水を汲む」があります。
このことわざは、「どんなに苦労しても、効果や成果が何もないたとえ」として使われます。
籠で水を汲んでも、水は溜まりませんからね。
「籠手」の読み方と意味
「籠手」は「こて」と読みます。
「籠手」とは、剣道で手先から前腕部分を覆う防具のことです。また、この部分を打つことも「籠手」と呼びます。
また、弓道においては、左の手首につける革製の覆いのことです。
なお、「小手」と書くこともあります。
「籠球」の読み方と意味
「籠球」は「ろうきゅう」と読みます。
「籠球」とは、スポーツのバスケットボールを漢字で表記したものです。
「籠居」の読み方と意味
「籠居」は「ろうきょ」と読みます。
「籠居」とは、「家に閉じこもって、外に出ないでいること」という意味です。
「籠城」の読み方と意味
「籠城」は「ろうじょう」と読みます。
「籠城」とは、「城に立てこもって、城を守ること」という意味です。
基本的に、籠城は援軍が来ることが期待できるときに採られる作戦です。
「籠絡」の読み方と意味
「籠絡」は「ろうらく」と読みます。
「籠絡」とは、「他人を言いくるめて、自分の思い通りにすること」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年