月偏(つきへん)に龍と書いて、「朧」という漢字があります。
さて、この漢字「朧」をご存知ですか。
「朧月」などに使われる漢字です。
「朧」の読み方 音読みと訓読み
「朧」の音読みは「ロウ」です。
また、「朧」の訓読みは「おぼろ」です。
「朧」の意味
「朧」は、「おぼろ」、つまり「月の光がぼんやりしたさま」という意味です。
また、「(姿などが)かすんではっきりみえず、かすんでいるさま」という意味もあります。
「朧月」とは 読み方と意味
「朧月」は「おぼろづき」もしくは「ろうげつ」と読みます。
また、「朧月」の意味は、「春の夜のうすぼんやりとかすんだ月」です。
高浜虚子という明治から昭和にかけて活躍した俳人がいましたが、その人が書いた有名な俳句にも「朧月」が使われています。
くもりたる古鏡の如し朧月
高浜虚子
朧月は「春」の季語としても使われます。
「朧月夜」とは 読み方と意味
「朧月夜」は「おぼろづきよ」と読みます。
上述の「朧月」が出た夜のことです。
なお、「朧月夜」は、「朧夜」とか「おぼろづくよ」とも言います。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年