石偏(いしへん)に九と十と書いて、「砕」という漢字があります。
例えば、「砕く」や「粉骨砕身」といった言葉で頻繁に使われます。一般的に使われる漢字ですので、大人であれば知っておくべき漢字の1つですね。
それでは、漢字「砕」の読み方から見ていきましょう。
「砕」の読み方 音読み・訓読み
「砕」の音読みは「サイ」です。
また、「砕」の訓読みは「くだ(く)」「くだ(ける)」です。
「砕」の意味
「砕」には、「くだく」や「くだける」といった意味があります。
「粉骨砕身」とは 読み方と意味
「粉骨砕身」は「ふんこつさいしん」と読みます。
「粉骨砕身」とは、「骨を粉にして、身を砕くほどに、力の限り努力すること」という意味の四字熟語です。
「砕身(さいしん)」だけでも「身を砕くほど努力すること」という意味になりますが、「粉骨砕身」とすることで、より強調した意味合いになります。
なお、「砕骨粉身」や「粉身砕骨」といったバリエーションもあるようですが、「粉骨砕身」が一般的に使われます。
政治家やビジネスパーソンなどが、努力や献身をアピールするためによく使うフレーズですね。
「砕氷船」とは 読み方と意味
「砕氷船」は「さいひょうせん」と読みます。
「砕氷船」とは、「海面に浮かぶ分厚い氷を砕いて進路を開くための船」のことです。
「砕氷(さいひょう)」は、「氷を砕く」という意味ですが、まさに氷を砕くための船のことですね。
「玉砕」とは 読み方と意味
「玉砕」は「ぎょくさい」と読みます。
「玉砕」とは、「名誉などのために、全力を尽くして潔く死ぬこと」という意味です。
この言葉の意味は、「玉のように美しく砕け散る」というものです。死を美化する言葉ですね。
古代中国で生まれた言葉ですが、日本では特に、太平洋戦争で兵士が死ぬことを美化するために使われたことで有名です。その際、日本軍の軍部は「一億玉砕」といった表現も使いました。
「粉砕」とは 読み方と意味
「粉砕」は「ふんさい」と読みます。
「粉砕」とは、「粉々に打ち砕くこと」という意味です。
例えば、「粉砕機」といった機械もあります。
また、「粉砕」には、「相手を徹底的に打ちのめすこと」という意味もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年