木偏(きへん)に妻と書いて、「棲」という漢字があります。
例えば、「同棲」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「棲」について学びましょう。
「棲」の読み方 音読み・訓読み
「棲」の音読みは「セイ」です。
また、「棲」の訓読みは「す(む)」「すみか」です。
「棲」の意味
「棲」は、「すむ」という意味です。
また、「ねぐら」や「巣」という意味もあります。
「棲」が使われる言葉の中には、「生」の漢字と書き換えられるものがあります。
例えば、「両棲類」は「両生類」と書かれることが多いですし、「棲息」は「生息」と書き換えられることが多いですね。
「住む」と「棲む」の違い
「住む」と「棲む」は、両方とも「すむ」と読みます。違いは何でしょうか。
基本的に、「住む」は「人が住む」という意味で使われ、「棲む」の方は「動物が棲む」という風に使い分けられます。
「同棲」とは 読み方と意味
「同棲」は「どうせい」と読みます。
「同棲」の意味は、「同じ家などに一緒に住むこと」という意味ですが、特に「まだ結婚していない(恋人同士の)男女が一緒に住むこと」という意味で使われます。
まだ独り立ちしていない未成年の中には、恋人と同棲することに憧れる人も多いのではないでしょうか。
「隠棲」とは 読み方と意味
「隠棲」は「いんせい」と読みます。
「隠棲」は、「俗世を離れて静かに暮らすこと」という意味です。
「隠遁」や「遁世」と同じ意味です。
「共棲」とは 読み方と意味
「共棲」は「きょうせい」と読みます。
「共棲」とは、「異種類の生物が共に生活をすること」という意味です。
しばしば「共生」と書かれます。
異種類の2生物がお互いに利益を得ている場合は「相利共生(そうりきょうせい)」と呼び、片方だけが利益を得ている場合は「片利共生(へんりきょうせい)」と呼びます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年