羊のような部分の下に次に似た部分をつけた漢字「羨」の読み方や意味が何か分かりますか。
実は、よく見るとわかるのですが、「羨」の上の部分は「羊」ではなく(下が突き出さない)、下の部分は「次」ではありません(点が1つ多い)。
この漢字は「羨望」という言葉でよく使われます。
「羨」の読み方 音読み・訓読み
「羨」の音読みは「セン・ゼン・エン」です。「ゼン」と「エン」については常用外です。
また、「羨」の訓読みは「うらや(む)・うらや(ましい)」で、常用外の読み方で「あま(る)・はかみち」があります。
「羨」の意味
「羨」には「うらやむ」という意味があります。
「羨む(うらやむ)」とは、「他人の良い状況やすぐれたものを見て、自分もそうありたいと願う」や「妬ましく思う」という意味です。
例えば、「人も羨む恋人同士」という風に使います。
他人のことを羨むのは、人間の性として仕方がありませんが、できれば避けたいものです。
「隣の芝生は青く見える」ということもありますし、そもそも羨んだところで自分が幸せになるわけでもありません。
「羨望」とは 読み方と意味
「羨望」は「せんぼう」と読みます。
「羨望」とは、「うらやましいと思うこと」という意味です。
例えば、「羨望の的」や「羨望のまなざし」という表現で使われます。
「羨道」とは 読み方と意味
「羨道」は「せんどう」もしくは「えんどう」と読みます。
「羨道」とは、「横穴式古墳で、入口(羨門)から、棺を収めた場所(玄室)に通じる道」のことです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年