金偏(かねへん)に易しいと書いて「錫」という漢字があります。読み方や意味が何か分かりますか?
[chat face=”kanta” name=”カンタ” align=”left”]元素をあらわす漢字としても使われるよ。[/chat]
「錫」の読み方 音読み・訓読み
「錫」の音読みは「シャク・セキ・シ」です。
また、「錫」の訓読みは「すず・たまもの」です。
「錫」の意味
「錫」は、金属元素の「すず」を表す漢字です。
「錫(スズ)」は、原子番号50の元素で、元素記号は Snです。ちなみに、英語では tin です。
柔らかくてのびやすいという性質をもった金属で、白銀色をしています。
融点も低く、はんだ(半田)に使われたり、青銅でも使われます。
はんだといえば、現在は環境や健康への配慮から、「鉛フリー」のはんだも人気ですね。
鉛フリーのはんだでも、錫は使われています。
「錫杖」とは 読み方と意味
「錫杖」は「しゃくじょう」と読みます。
「錫杖」は、僧侶や修験者らが持つ杖のことです。
「巡錫」とは 読み方と意味
「巡錫」は「じゅんしゃく」と読みます。
「巡錫」とは、僧侶が修行や教えを広めるという理由で、各地を回ることです。
上述の「錫杖」を持って各地を巡ることから、この「巡錫」という言葉ができたようですね。
「錫蘭」とは 読み方と意味
「錫蘭」は「セイロン」と読みます。
インドの南東にある島を指す漢字ですが、現在では「スリランカ」という国名で呼ばれることが多いですね。
「セイロン」は、例えば「セイロンティー」などの紅茶の名称などで使われます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年