
女偏(おんなへん)に疾風の疾で「嫉」という漢字があります。
例えば、「嫉妬」という熟語で使われます。
さて、漢字「嫉」の意味や読み方は何でしょうか。
「嫉」の音読み・訓読み
「嫉」の音読みは「シツ」です。
また、「嫉」の訓読みは「ねた(む)・そね(む)・にく(む)」です。
「嫉」の意味
「嫉」には、「ねたむ」や「そねむ」という意味があります。
「嫉む(ねたむ)」とは、「他人の優れた部分や幸せなどをうらやみ、憎む」という意味です。
「妬む(ねたむ)」と書くことが多いです。
また、「嫉む(そねむ)」も「嫉む」と同じような意味です。
「嫉視」の読み方と意味
「嫉視」は「しっし」と読みます。
「嫉視」とは、「相手をねたましく思ってみること」という意味です。
例えば、「嫉視を浴びる」や「嫉視反目」という風に使います。
「嫉妬」の読み方と意味
「嫉妬」は「しっと」と読みます。
「嫉妬」とは、「自分よりも優れていたり、恵まれている人をうらやみ、憎むこと」という意味です。
また、「自分が愛する人が他の人へ愛情を向けたときに、うらんで憎むこと」という意味です。優しい言葉では「やきもち」とも言いますね。
嫉妬は、人間の感情の中でも強いもので、自分が他人を嫉妬しても、他人が自分に嫉妬しても、あまり良いものではありません。
この嫉妬という感情がなければ、この世の中はとても住みやすいものになるんじゃないかな、と思います。
キリスト教で「嫉妬」が七つの大罪の1つに挙げられているのも分かる気がします。
昔、この7つの大罪を題材にした『セブン』という映画がありました。
主演のブラッド・ピットが良かったですね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年