草冠(くさかんむり)に「秋」と書くと、「萩」という漢字になります。
この漢字「萩」を知っていますか。
お菓子の名前や、地名や人名で使われることも多い漢字です。
「萩」の読み方 音読みと訓読み
「萩」の音読みは「シュウ」です。
また、「萩」の訓読みは「はぎ」です。
音読みは「秋」と同じ「シュウ」ですが、なかなか使われることがありませんね。
もっぱら訓読みの「はぎ」で使われる漢字です。
「萩」の意味
「萩」は、マメ科ハギ属の落葉低木のことです。「ハギ」とカタカナで書かれることが多いです。
「秋の七草」の一つです。
それでは、「萩」を使った言葉などを見ていきましょう。
「萩の餅」とは 意味と読み方
「萩の餅」は「はぎのもち」と読みます。
「おはぎ」や「ぼたもち」と呼ばれることが多い和菓子のことです。
もち米にうるち米を混ぜて丸めた餅に、あんこの粒をまぶしたものです。
その姿が、ハギの花が咲き乱れた様子に似ていることから、「萩の餅」という名前がついたということです。
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「御萩」とは 意味と読み方
「御萩」は「おはぎ」と読みます。
上述の「萩の餅」と同じ和菓子を指します。
「萩市」とは
「萩市」は、山口県の北部にある市です。
日本海に面しており、長州藩の城下町としても有名です(萩城下町)。
萩市にある「萩反射炉」は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する遺跡の一つです。
また、萩市は上述のとおり日本海に面しているため、いくつかの離島を有します。
「見島」とは
萩市に属する島の一つに「見島(みしま)」があります。
「見島」は、渡り鳥の中継地点となっており、バードウォッチングの聖地として有名です。
また、各種レジャーや観光で訪れる人も多い島です。
「萩」と「荻」の違い
「萩」に非常によく似た漢字に「荻(おぎ)」があります。字面だけではなく、読みも「はぎ」と「おぎ」で似てますね。
「萩」が草冠の下に「秋」であるのに対し、「荻」は草冠の下が「狄(てき)」です。
間違いやすいので気をつけましょう。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年