手偏(てへん)に「昔」と書くと、「措」という漢字になります。
さて、この「措」の読み方や意味が分かりますか。
「措置」といった言葉でよく使われます。比較的よく使われる漢字ですので、是非この記事を読んで知っておきましょう。
「措」の読み方・発音 音読みと訓読み
「措」の音読みは「ソ」です。
また、訓読みは「お(く)」、「はか(らう)」です。
「措」の意味
「措」には、「おく」、「すえおく」といった意味があります。
また、「とりはからう」という意味もあります。
「ふるまい」という意味でも使われます。
それでは、「措」を使った言葉や用語・表現を見ていきましょう。
「措置」とは 読み方と意味
「措置」は「ソチ」と読みます。
「始末をつけたり、解決するために取り計らうこと」という意味です。
「適切な措置をとる」といった表現で使われたり、「緊急措置」という用語で使われたりします。
また、精神的な障害を持った人が、自分や他人を傷つけたりする恐れがある場合に精神病院へ入院させることを「措置入院」といいます。
なお、「措置」の類語として、「処置」や「処理」があります。
「措辞」とは 読み方と意味
「措辞」は「ソジ」と読みます。
「詩歌や文章などにおける文字や言葉の使い方(言葉遣い)、言い回し」という意味です。
「巧妙な措辞」といった表現をします。
「挙措」とは 読み方と意味
「挙措」は「キョソ」と読みます。
「立ち振る舞い」という意味です。
「挙措端正」といった表現があります。
また、「挙措を失う」というと、「取り乱したような行動をとる」という意味です。
「挙措」の類語に、「挙止」や「挙動」、「所作」などがあります。
オススメの漢字辞典
今回の記事はどうでしたか。もし興味深く読んでいただけたなら、とても嬉しいです。
日本にはとても数多くの漢字があります。そして、漢字辞典を読むたびに新たな発見があります。
そんな奥深い世界に触れてみませんか。
私がオススメする漢字辞典をリストアップしましたので、ぜひご覧ください。
また、当ブログでは、私がオススメする漢字辞典ほどではありませんが、漢字や日本語に関する様々なトピックを掲載しております。
ぜひご覧ください。
↓
「カンタの日本語事典」トップへ
-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年