足偏(あしへん)に帝と書いて、「蹄」という漢字があります。
足に帝という形ですので、意味を想像するのは難しいのではないでしょうか。でも、この漢字が理解できると、動物に関する語彙や漢字の知識が増えると思いますよ。競馬などにも縁の深い漢字です。
今回は、漢字「蹄」について詳しく学びましょう。
「蹄」の読み方 音読み・訓読み
まずは「蹄」の読み方からです。
「蹄」の音読みは「テイ」です。
また、「蹄」の訓読みは「ひづめ」「わな」です。
「蹄」の意味
「蹄」には「ひづめ」という意味があります。
「ひづめ(蹄)」とは、牛・馬・羊などのつめのことです。
なお、「づ」を「ず」と書いて「ひずめ」とすると間違いですので、気を付けましょう。
「蹄鉄」とは 読み方と意味
「蹄鉄」は「ていてつ」と読みます。
「蹄鉄」は、「馬のひづめの底に装着する鉄具」のことです。
U字形の形状で、馬のひづめの摩耗や損傷などを防ぐ目的で使われます。
「馬蹄」とは 読み方と意味
「馬蹄」は「ばてい」と読みます。
「馬蹄」とは、「馬のひづめ」のことです。
「装蹄師」とは 読み方と意味
「装蹄師」は「そうていし」と読みます。
「装蹄師」とは、「蹄鉄を作ったり、馬の蹄に蹄鉄を打ち付ける職人(技術者)」のことです。
ちなみに、馬のひづめに蹄鉄を装着することを「装蹄(そうてい)」といいます。
装蹄師になるための資格認定制度(民間資格)もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年