糸偏(いとへん)に「于(干に似ています)」と書いて、「紆」という漢字があります。
例えば、「紆余曲折」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「紆」について説明します。
「紆」の読み方 音読み・訓読み
「紆」の音読みは「ウ」です。
また、「紆」の訓読みは「ま(がる)」「ま(げる)」「めぐ(る)」「まと(う)」「まつ(わる)」「むす(ぼれる)」です。
「紆」の意味
「紆」には、「まがる」や「まげる」という意味があります。
また、「まとう」という意味のほか、「むすぼれる」という意味もあります。
「むすぼれる」とは、「結ばれて解けにくくなる」とか「気がふさぐ」という意味です。
「紆余」とは 読み方と意味
「紆余」は「うよ」と読みます。
「紆余」の意味は、「(道などが)曲がりくねりながら続く様子」という意味や、「のびのびとしていて、余裕があること」という意味です。
この「紆余」は、後述の「紆余曲折」でよく使われます。
「紆余曲折」とは 読み方と意味
「紆余曲折」は「うよきょくせつ」と読みます。
「紆余曲折」には、「道や川などが曲がりくねること」という意味のほか、「事情が複雑に込み入っていること」という意味もあります。
例えば、「事件は、紆余曲折を経て解決した」という風に使います。
「紆余曲折」と似たような表現に「盤根錯節(ばんこんさくせつ)」や「複雑多岐(ふくざつたき)」などがあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年