西の下に米と書いて「粟」という漢字があります。
西の下に木と書く「栗(くり)」に似ていますが、異なる漢字です。
この漢字「粟」について、何と読むか、そしてどんな意味があるか分かりますか。
今回は、漢字「粟」について紹介します。
「粟」の読み方 音読み・訓読み
「粟」の音読みは「ゾク・ショク・ソク」です。
また、「粟」の訓読みは「あわ・もみ・ふち」です。
「粟」の意味
「粟」には、イネ科の一年草である「アワ」という意味があります。
ひと昔前は、「粟(アワ)」は「米」よりも価値が低いものとして扱われていた記憶があります。
しかし、最近では、健康志向から「粟」の存在が見直されていますね。
「粟立つ」の読み方と意味
「粟立つ」は「あわだつ」と読みます。
よく使われる「泡立つ」とは、読み方は一緒でも意味が異なるので気を付けましょう。
「粟立つ」とは、寒さや恐怖のために鳥肌が立つ、と言う意味です。
「鳥肌」のことを「サブイボ」という人もいますよね。その形状が「粟(アワ)」のつぶに似ていることから、「粟立つ」という言葉が生まれたのでしょう。
例えば、「極寒の地に降りて全身が粟立った」とか「あまりの恐怖に全身が粟立つのを覚えた」という風に使います。
「粟粒」の読み方と意味
「粟粒」は「ぞくりゅう」もしくは「あわつぶ」と読みます。
「粟粒」とは、「粟(アワ)の実」という意味ですが、この意味から「ごく小さいもののたとえ」としても使われます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年