「是」という漢字に、「化」の右側、もしくはカタカナの「ヒ」を組み合わせると、「匙」という漢字になります。
さて、この漢字「匙」をご存知ですか。
[chat face=”kanta” name=”カンタ” align=”left”]中勘助の小説『銀の匙』で使われる漢字だね。[/chat]
「匙」の読み方 音読み・訓読み
「匙」の音読みは「シ」です。
また、「匙」の訓読みは「さじ」です。
「匙」の意味
「匙」は、「さじ」とか「スプーン」という意味です。
最近は、「匙」という言葉を使うことが少なくなり、「スプーン」の方がよく使われますね。
「匙加減」とは 読み方と意味
「匙加減」は「さじかげん」と読みます。
「匙加減」とは、元々「薬の調合具合」を意味する言葉ですが、現在では「料理の味付け加減」とか「心配りの度合い」や「配慮の仕方」という意味で使われることが多いです。
例えば、「練習量は監督の匙加減で決まる」という風に使われます。
「匙」という漢字を使わず、「さじ加減」という風に書かれることも多いですね。
「匙を投げる」とは 読み方と意味
「匙を投げる」とは、「さじをなげる」と読みます。
「匙を投げる」の意味は、元々「医者が病人を見放す」とか「医者が患者の治療をあきらめる」といったものです。ここで、「匙」とは、医者が薬を調合する際に使用する「匙」のことです。医者が薬を調合するために必要な匙を投げる、ということが、「患者を見放すこと」の比喩として使われたわけですね。
現在は、「匙を投げる」は、上記の意味のほか、「物事をあきらめる」という意味で使われることも多いです。
例えば、「幾度の失敗の挙句、ついに匙を投げた」という風に使われます。
「銀の匙」とは 読み方と意味
「銀の匙」は、「ぎんのさじ」と読みます。
『銀の匙』は、明治から大正にかけて執筆活動をした中勘助の小説のタイトルです。
兵庫県にある名門私立・灘高校で、名物教師の橋本武が授業に取り上げた小説として、現代でも有名になりました。
同じような名前の作品で『銀の匙 Silver Spoon』というものもあります。こちらは、荒川弘という作家による漫画作品ですね。
銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)
『銀の匙 Silver Spoon』は、北海道にある農業高校を題材とした作品です。
「茶匙」とは 読み方と意味
「茶匙」は「ちゃさじ」と読みます。
「茶匙」とは、紅茶やコーヒーなどで使う小さめのスプーンのことです。
一般的には「ティースプーン」と呼ばれることが多いですが、計量に使われることが多いことから、料理本などで「茶匙」という表現が使われることがあります。
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