原子を英語で atom(アトム)という。「鉄腕アトム」の「アトム」だ。「原子爆弾」のことを英語で atomic bomb と呼ぶが、atomic (原子の)bomb (爆弾)というわけである。
世の中のあらゆるものは、原子が集まってできたものだ。どんな大きな物だって、100種類ちょっとの限られた種類しかない原子が組み合わさってできたものである。
そんな原子だが、どういった構造になっているのか、と聞かれたら、結構あやふやな知識しか持っていないことに気づく。おさらいしてみよう。
原子の構造
原子は、中央に原子核を持つ。その原子核の周りを電子が動き回っている。
「原子核」を英語で atomic nucleus、もしくは nucleus という。nucleus は「核」という意味で、「核爆弾」のことを英語で nuclear bomb と言う。
原子核は、「陽子」と「中性子」とからなる。陽子は英語で proton、中性子は英語で neutron という。陽子は正電荷(positive charge)を持ち、中性子は電荷(charge)を持たない。
ここで、「正電荷」とは何かというと、簡単に言えばプラスの電気の事である。ということは、当然マイナスの電気も存在するわけで、マイナスの電気のことを「負電荷(negative charge)」という。
上にも述べたように、正電荷を持つのが陽子であるのだが、負電荷は電子がもっている。電子は英語で electron という。
なお、中性子は上述のとおり電荷をもたないので、プラスでもマイナスでもない。
これが、原子の基本的な構造である。
原子の大きさについては、下記記事が詳しい。
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