「酒」のさんずいを除いた右部分は、「西」に一本線をひいたような「酉」という独立した漢字になる。
十二支にも関係が深い漢字で、「酉年」といった言葉で使われる。
今回は、日本の文化にも関わりの深い「酉」という漢字を学ぼう。
「酉」の読み方 音読みと訓読み
「酉」は、音読みで「ユウ」と読む。
また、訓読みは「とり」、「ひよみのとり」である。
「ひよみのとり」は、「鳥(とり)」と区別するための読み方だ。
「酉」の意味
「酉」は、十二支の「とり」にあたる。また、方位では「西」にあたる。
それでは、「酉」を使用した用語を見ていこう。
「酉年」とは 読み方と意味
「酉年」は「とりどし」と読む。
十二支の10番目にあたる。
「酉の市」とは 読み方と意味
「酉の市」は「とりのいち」と読む。
11月の酉の日に行われる各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼に立つ市のことだ。
「おとりさま」とも呼ばれる。
「酉の市」では、境内に露店が立ち並ぶが、露店で売られる縁起物の中で、全国的にも有名なのが「熊手」だろう。
熊手は本来、ゴミを集めるための農具だが、酉の市で売られる熊手は、ゴミではなく、金銀を集める縁起物となる。
熊手は、主に商売人に人気のある縁起物で、数メートルという巨大な熊手もある。
「酉の刻」は何時ごろ?
昔の時刻の表現で「酉の刻」と呼ばれるものがある。
「酉の刻」は、現在で言えば午後6時周辺の2時間、17時から19時頃を指す。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年